在留資格 金子英隆
技能実習から技人国ビザへの変更|要件・手続き・注意点
技能実習から技人国ビザへの変更|要件・手続き・注意点
技能実習を修了した後、日本で引き続き働きたいと考える方にとって、技人国ビザへの変更は有力な選択肢のひとつです。しかし、技能実習と技人国では在留資格の性質が大きく異なるため、変更にはいくつかのハードルがあります。本記事では、技能実習から技人国への変更について詳しく解説いたします。
参照元: 出入国在留管理庁「在留資格の変更」
技能実習と技人国の違い
| 項目 | 技能実習 | 技人国 |
|---|---|---|
| 目的 | 技能の移転(国際貢献) | 専門的業務への従事 |
| 在留期間 | 最長5年(1号1年+2号2年+3号2年) | 制限なし(更新可能) |
| 転職 | 原則不可 | 可能 |
| 業務内容 | 技能実習計画に基づく業務 | 専門的な知識・技術を要する業務 |
| 学歴要件 | なし | 大卒又は実務経験10年 |
| 家族帯同 | 不可 | 可能(家族滞在) |
変更が認められる条件
技能実習から技人国に変更するには、以下の条件をすべて満たす必要があります。
条件1:学歴又は実務経験の要件
| 方法 | 内容 |
|---|---|
| 母国の大学卒業 | 技人国の業務に関連する専攻 |
| 母国の短期大学卒業 | 同上(審査はやや厳しい) |
| 実務経験10年以上 | 技能実習の期間は含まれない |
| 国際業務の場合:3年以上 | 通訳・翻訳等 |
最重要ポイント: 技能実習の期間は実務経験にカウントされません。母国での学歴又は母国での職歴が要件を満たしている必要があります。
条件2:業務内容の専門性
技人国に変更した後の業務は、専門的な知識又は技術を要する業務でなければなりません。
| 認められる例 | 認められない例 |
|---|---|
| 技能実習で培ったスキルを活かした技術管理 | 技能実習と同じ作業の継続 |
| 母国語を活かした通訳・翻訳 | 工場のライン作業 |
| 本国の大学で学んだITスキルを活かした業務 | 建設現場での作業員 |
条件3:良好な在留状況
| 確認事項 | 問題がある場合 |
|---|---|
| 技能実習中の失踪歴 | 変更はほぼ不可能 |
| 法令違反(不法就労等) | 変更は極めて困難 |
| 技能実習計画の未達成 | 不利な判断材料となる |
具体的なパターン
パターン1:母国の大学卒+技能実習修了→技人国
| 要素 | 内容 |
|---|---|
| 母国の学歴 | ベトナムの大学でIT専攻(4年) |
| 技能実習 | 機械加工で3年間 |
| 変更後の業務 | IT企業でのプログラマー |
| 可否 | ○ — 大学の専攻(IT)と変更後の業務が関連 |
パターン2:母国の高校卒+技能実習修了→技人国
| 要素 | 内容 |
|---|---|
| 母国の学歴 | 高校卒業のみ |
| 技能実習 | 食品製造で5年間 |
| 変更後の業務 | 食品メーカーの品質管理 |
| 可否 | × — 学歴要件を満たさず、技能実習は実務経験に含まれない |
パターン3:母国の大学卒+技能実習修了→通訳・翻訳
| 要素 | 内容 |
|---|---|
| 母国の学歴 | 中国の大学で日本語専攻 |
| 技能実習 | 繊維加工で3年間 |
| 変更後の業務 | 中国人技能実習生の通訳・管理 |
| 可否 | ○ — 大学の専攻(日本語)と通訳業務が関連 |
特定技能との比較
技能実習修了後の進路として、技人国以外に特定技能という選択肢もあります。
| 項目 | 技人国 | 特定技能1号 | 特定技能2号 |
|---|---|---|---|
| 学歴要件 | 大卒等が必要 | 不要 | 不要 |
| 試験 | 不要 | 技能実習2号修了なら免除 | 試験合格が必要 |
| 在留期間 | 制限なし | 最長5年 | 制限なし |
| 家族帯同 | 可能 | 不可 | 可能 |
| 転職 | 自由 | 同一分野内で可能 | 同一分野内で可能 |
| 対象業務 | 専門的業務 | 技能実習と同系統の業務も可 | 同上 |
選択の基準: 母国の大学を卒業しており専門的な業務に就きたい場合は技人国、学歴がなく同じ分野で働き続けたい場合は特定技能が適しています。
変更申請の手続き
スケジュール
| 時期 | やるべきこと |
|---|---|
| 技能実習修了の3ヶ月前 | 進路の検討、転職先の確保 |
| 修了の2ヶ月前 | 必要書類の準備 |
| 修了の1ヶ月前 | 在留資格変更許可申請の提出 |
| 修了後 | 審査期間(1〜3ヶ月)— 特例期間で在留可能 |
必要書類
通常の技人国申請書類に加えて、以下の書類が有用です。
| 書類 | 目的 |
|---|---|
| 技能実習修了証明書 | 実習を適正に修了したことの証明 |
| 技能検定合格証 | 技能レベルの客観的証明 |
| 技能実習先からの推薦状 | 在留状況が良好であったことの証明 |
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