在留資格 金子英隆
技人国ビザで副業・兼業はできる?|複数就労の条件と手続き
技人国ビザで副業・兼業はできる?|複数就労の条件と手続き
近年、日本人の間でも副業・兼業が広がっていますが、技人国ビザを持つ外国人にとっても同様のニーズがあります。しかし、在留資格の制度上、副業には一定のルールがあります。本記事では、技人国ビザ保有者の副業・兼業について詳しく解説いたします。
参照元: 出入国在留管理庁「資格外活動許可」
副業の基本ルール
資格外活動許可が不要なケース
技人国ビザの活動範囲に含まれる副業であれば、資格外活動許可は不要です。
| ケース | 許可の要否 | 理由 |
|---|---|---|
| 同じ分野の別企業でも技人国の業務を行う | 不要 | 技人国の活動範囲内 |
| フリーランスで技人国に該当する業務を受注 | 不要 | 同上 |
| 別の企業で翻訳・通訳の業務を受ける | 不要 | 技人国の業務に該当 |
資格外活動許可が必要なケース
技人国の活動範囲に含まれない副業をする場合は、資格外活動許可が必要です。
| ケース | 許可の要否 | 理由 |
|---|---|---|
| コンビニ・飲食店でのアルバイト | 必要 | 技人国の業務に該当しない |
| Uber Eats等の配達業務 | 必要 | 単純労働に該当 |
| 語学教室の講師 | 必要 | 「教育」の在留資格に該当する活動 |
| YouTubeやブログでの広告収入 | 原則不要 | 雇用契約に基づかない副収入 |
資格外活動許可の申請
包括許可と個別許可
| 種類 | 内容 | 週の時間制限 |
|---|---|---|
| 包括許可 | 特定の就労先を指定しない許可 | 週28時間以内 |
| 個別許可 | 特定の就労先・業務を指定した許可 | 個別に判断 |
注意: 技人国ビザ保有者が取得できるのは主に個別許可です。留学生の包括許可(週28時間以内)とは異なり、具体的な副業先と業務内容を指定して申請します。
申請に必要な書類
| 書類 | 内容 |
|---|---|
| 資格外活動許可申請書 | 所定様式 |
| 副業先の雇用契約書又は業務委託契約書 | 業務内容・報酬を確認 |
| 副業先の会社概要 | 事業内容の確認 |
| 理由書 | なぜ副業が必要か |
| パスポート・在留カード | 提示 |
技人国の範囲内で複数の仕事をする場合
届出義務
技人国の活動範囲内で複数の企業と契約する場合、以下の届出が必要です。
| 届出 | 期限 | 届出先 |
|---|---|---|
| 新たな契約機関に関する届出 | 契約から14日以内 | 出入国在留管理局 |
所属機関の考え方
| 契約形態 | 所属機関 |
|---|---|
| 正社員+副業(業務委託) | 正社員の勤務先が主たる所属機関 |
| 複数の業務委託契約 | 主な収入源が所属機関 |
| 派遣+副業 | 派遣元が所属機関 |
副業で注意すべきポイント
本業への影響
| リスク | 対策 |
|---|---|
| 本業の就業規則で副業禁止 | 事前に就業規則を確認、会社に相談 |
| 本業の業務時間が減少 | 副業の時間管理を適切に |
| 競業避止義務に抵触 | 同業他社での副業は避ける |
在留資格への影響
| リスク | 内容 |
|---|---|
| 更新審査への影響 | 副業が本業を上回ると、所属機関の変更を指摘される可能性 |
| 在留資格該当性 | 副業が技人国の範囲外なら資格外活動許可が必要 |
| 届出漏れ | 新たな契約の届出を忘れると不利になる |
税金・社会保険
| 項目 | 注意点 |
|---|---|
| 確定申告 | 副業の年間所得が20万円を超えると確定申告が必要 |
| 住民税 | 副業収入に応じて増加(本業の会社に通知される場合あり) |
| 社会保険 | 複数の事業所で社保の適用基準を満たす場合は届出が必要 |
フリーランス・個人事業としての副業
技人国ビザ保有者がフリーランスとして個人事業を行うことも、業務内容が技人国の範囲内であれば可能です。
| 条件 | 内容 |
|---|---|
| 業務内容 | 技人国の活動範囲内(専門的業務) |
| 所属機関 | 本業の企業が主たる所属機関であること |
| 開業届 | 税務署に個人事業の開業届を提出 |
| 確定申告 | 副業収入を申告 |
注意: フリーランスの副業が本業を上回る規模になった場合、「経営・管理」の在留資格への変更を検討する必要がある場合があります。
認められない副業
| 副業の種類 | 理由 |
|---|---|
| 工場でのライン作業 | 単純労働(資格外活動許可も困難) |
| 建設現場の作業員 | 技人国の範囲外かつ単純労働 |
| 風営法関連の業種 | 法律上禁止 |
| 事業としての不動産投資 | 「投資・経営」に該当する可能性 |
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