在留資格 金子英隆
家族で永住申請|配偶者・子供の同時申請のポイント
家族で永住申請 〜配偶者・子供の同時申請のポイント〜
永住許可は個人単位で審査されますが、家族で同時に申請するケースは非常に多くあります。本記事では、配偶者やお子様と一緒に永住申請を行う場合の要件、世帯年収の考え方、同時申請の戦略について解説いたします。
家族同時申請のメリット
家族全員で同時に永住申請を行うことには、以下のメリットがあります。
| メリット | 内容 |
|---|---|
| 手続きの効率化 | 共通書類を1セット準備すれば済む |
| 審査の一体性 | 家族の状況を総合的に評価してもらえる |
| 在留管理の簡素化 | 全員が永住者になれば、更新手続きが不要になる |
| 費用の節約 | 行政書士に依頼する場合、家族まとめて割引になることが多い |
家族構成別の申請パターン
パターン1:本体者(就労ビザ)+配偶者(家族滞在)
最も一般的なパターンです。
| 申請者 | 現在の在留資格 | 永住の要件 |
|---|---|---|
| 本体者 | 技人国等の就労ビザ | 在留10年(うち就労5年)、年収・納税等 |
| 配偶者 | 家族滞在 | 本体者と同時申請。本体者の永住が許可されることが前提 |
ポイント: 配偶者が「家族滞在」の場合、本体者が永住許可を取得すると、配偶者の在留資格は「永住者の配偶者等」に変更可能です。その後、婚姻3年+在留1年で配偶者も永住申請ができます。
パターン2:本体者(永住者)+配偶者
本体者が既に永住を持っている場合です。
| 申請者 | 要件 |
|---|---|
| 配偶者 | 実体を伴った婚姻が3年以上継続+引き続き1年以上日本に在留 |
パターン3:親(永住者)+子供
| 申請者 | 要件 |
|---|---|
| 実子 | 引き続き1年以上日本に在留していること |
注意: 日本で出生した子供は、出生後30日以内に在留資格の取得手続きが必要です。
パターン4:家族全員同時申請
本体者の永住申請と同時に、配偶者・子供も永住申請を行うケースです。
| 申請者 | 在留資格 | 申請の根拠 |
|---|---|---|
| 本体者 | 技人国(10年在留) | 原則ルートまたは高度人材ルート |
| 配偶者 | 家族滞在 | 本体者と同時申請 |
| 子供 | 家族滞在 | 本体者と同時申請 |
世帯年収の計算方法
家族で永住申請を行う場合、世帯全体の年収で独立生計要件が判断されます。
扶養家族数と必要年収の目安
| 世帯構成 | 扶養人数 | 必要年収の目安 |
|---|---|---|
| 本体者のみ | 0人 | 約300万円 |
| 本体者+配偶者 | 1人 | 約370万円 |
| 本体者+配偶者+子1人 | 2人 | 約440万円 |
| 本体者+配偶者+子2人 | 3人 | 約510万円 |
| 本体者+配偶者+子3人 | 4人 | 約580万円 |
配偶者が働いている場合
配偶者がパート・アルバイト等で収入を得ている場合は、世帯合算で計算できます。
| 例 | 本体者の年収 | 配偶者の年収 | 世帯年収 | 判定 |
|---|---|---|---|---|
| 夫婦+子1人 | 350万円 | 100万円 | 450万円 | 目安440万円をクリア |
| 夫婦+子2人 | 400万円 | 80万円 | 480万円 | 目安510万円にやや不足 |
注意: 配偶者が「家族滞在」の在留資格で資格外活動許可(週28時間以内)で働いている場合、その収入も合算可能です。ただし、週28時間を超えて働いていた場合は、素行善良要件に抵触する可能性があります。
必要書類
家族共通の書類
| 書類 | 説明 |
|---|---|
| 住民票(世帯全員) | 家族全員が記載されたもの |
| 世帯の課税証明書 | 世帯全体の収入を証明 |
| 世帯の納税証明書 | 世帯全体の納税状況を証明 |
本体者(就労ビザ)の書類
| 書類 | 説明 |
|---|---|
| 永住許可申請書 | 本体者用 |
| 理由書 | 永住を希望する理由(家族の状況も記載) |
| 在職証明書 | 現在の勤務先の証明 |
| 課税証明書・納税証明書(5年分) | 個人の収入・納税実績 |
| 年金記録 | ねんきん定期便等 |
| 身元保証書 | 身元保証人が必要 |
配偶者の書類
| 書類 | 説明 |
|---|---|
| 永住許可申請書 | 配偶者用 |
| 婚姻関係を証明する書類 | 結婚証明書、戸籍謄本等 |
| パスポート・在留カード | 提示 |
子供の書類
| 書類 | 説明 |
|---|---|
| 永住許可申請書 | 子供用(法定代理人が記入) |
| 出生証明書 | 親子関係を証明 |
| パスポート・在留カード | 提示 |
同時申請 vs 段階的申請
同時申請
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メリット | 書類準備が1回で済む。一度に全員の永住が取得できる可能性 |
| デメリット | 本体者が不許可の場合、配偶者・子供も不許可になる可能性が高い |
| 向いているケース | 本体者の許可がほぼ確実な場合 |
段階的申請(本体者→配偶者・子供)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メリット | 本体者の永住が確定してから配偶者が申請できるため、確実性が高い |
| デメリット | 手続きが2回に分かれるため、期間と費用がかかる |
| 向いているケース | 本体者の許可に不安要素がある場合 |
おすすめ: 本体者の要件が十分に満たされている場合は同時申請、不安要素がある場合は段階的申請をお勧めいたします。
家族で永住を目指す場合の準備チェックリスト
- 本体者の在留期間が要件を満たしているか確認
- 世帯年収が扶養人数に応じた目安を超えているか確認
- 家族全員の税金・年金・健康保険の納付状況を確認
- 配偶者の婚姻期間と在留期間を確認
- 子供の出生届・在留資格の取得手続きが完了しているか確認
- 出国日数が基準を超えていないか確認
参考: 永住許可に関するガイドライン(令和8年2月24日改訂)— 出入国在留管理庁
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