出入国在留管理庁は、令和8年(2026年)10月16日、「令和8年6月末における在留外国人数について」を公表しました。在留外国人数は428万1,026人となり、過去最高を更新しています。
本記事では、公表された数字のうち、外国人を雇用する企業や、日本で暮らす外国人の方にとって関係の深いものを抜き出して整理いたします。数字はすべて出入国在留管理庁の公表資料によります。
参照元: 出入国在留管理庁「令和8年6月末における在留外国人数について」(令和8年10月16日公表)及び同公表資料(第1表から第6表)
全体の数字
| 区分 | 人数 |
|---|---|
| 中長期在留者 | 4,017,321人 |
| 特別永住者 | 263,705人 |
| 在留外国人数(合計) | 4,281,026人 |
| 前年末(令和7年末) | 4,125,395人 |
| 増加数(増加率) | 155,631人(3.8%) |
「中長期在留者」とは、在留資格をもって日本に在留する外国人のうち、「3月」以下の在留期間が決定された人や「短期滞在」「外交」「公用」の人などを除いた方です。在留カードが交付されるのは、この中長期在留者です(出入国管理及び難民認定法第19条の3)。
在留資格別:特定技能と技人国の伸びが目立つ
| 順位 | 在留資格 | 人数 | 前年末からの増減 |
|---|---|---|---|
| 1 | 永住者 | 961,342人 | +14,217人 |
| 2 | 技術・人文知識・国際業務 | 516,184人 | +40,394人 |
| 3 | 留学 | 479,626人 | +14,842人 |
| 4 | 技能実習 | 457,509人 | +891人 |
| 5 | 特定技能 | 444,256人 | +53,960人 |
半年間の増加数では、特定技能(5万3,960人増)と技術・人文知識・国際業務(4万394人増)が大きく、技能実習は891人増にとどまっています。令和9年4月には、技能実習に代わる育成就労制度が始まります。
ポイント: 特定技能は分野ごとに受入れ見込数(受入れ上限)が定められており、外食業分野では令和8年4月13日から在留資格認定証明書の交付が一時停止されています。人数が増えるほど、分野によっては受入れの制限が現実の問題になります。
国籍・地域別
| 順位 | 国籍・地域 | 人数 | 前年末からの増減 |
|---|---|---|---|
| 1 | 中国 | 941,031人 | +10,603人 |
| 2 | ベトナム | 693,750人 | +12,650人 |
| 3 | 韓国 | 408,682人 | +1,341人 |
| 4 | フィリピン | 362,761人 | +6,182人 |
| 5 | ネパール | 334,850人 | +33,858人 |
| 6 | インドネシア | 307,456人 | +41,387人 |
| 7 | ミャンマー | 211,602人 | +29,035人 |
| 8 | ブラジル | 209,550人 | -464人 |
| 9 | スリランカ | 85,415人 | +6,287人 |
| 10 | 台湾 | 73,628人 | +372人 |
上位10か国・地域のうち、ブラジルを除くすべてで前年末より増えています。増加数では、インドネシア(4万1,387人増)、ネパール(3万3,858人増)、ミャンマー(2万9,035人増)が大きくなっています。
都道府県別と千葉県の状況
| 順位 | 都道府県 | 人数 | 全国に占める割合 |
|---|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 824,486人 | 19.3% |
| 2 | 大阪府 | 389,846人 | 9.1% |
| 3 | 愛知県 | 369,849人 | 8.6% |
| 4 | 神奈川県 | 331,515人 | 7.7% |
| 5 | 埼玉県 | 305,867人 | 7.1% |
| 6 | 千葉県 | 272,332人 | 6.4% |
当事務所のある千葉県の在留外国人数は27万2,332人で、前年末(25万9,663人)から4.9%増えました。全国の増加率(3.8%)を上回っています。
千葉県の在留資格別(主なもの)
| 在留資格 | 人数 |
|---|---|
| 永住者 | 62,443人 |
| 技術・人文知識・国際業務 | 39,863人 |
| 家族滞在 | 32,026人 |
| 留学 | 29,341人 |
| 特定技能 | 27,906人 |
| 技能実習 | 24,525人 |
| 特別永住者 | 6,610人 |
千葉県の国籍・地域別(主なもの)
| 国籍・地域 | 人数 |
|---|---|
| 中国 | 66,351人 |
| ベトナム | 43,184人 |
| ネパール | 29,185人 |
| フィリピン | 24,796人 |
| インドネシア | 16,568人 |
| 韓国 | 15,911人 |
| スリランカ | 14,452人 |
千葉県では、技術・人文知識・国際業務で働く方とそのご家族(家族滞在)が多く、特定技能が技能実習を上回っている点が特徴です。
企業と外国人の方にとっての意味
- 採用の競争が強まる 特定技能・技人国の人数が増える一方で、外国人材を求める企業も増えています。報酬や支援体制、在留手続の確実さが、採用と定着の差になります。
- 在留手続の基準の見直しが続く 永住許可ガイドラインの改定(令和8年10月1日)や手数料の改定など、手続の基準は見直しが続いています。数が増えるほど、書類の不備による遅れや不許可を避ける準備が重要になります。
- 長く住む方が増えている 最も多い在留資格は「永住者」で、家族滞在も多くを占めます。更新・永住・帰化といった長期の手続の相談は、これからも増えると考えられます。
まとめ
- 令和8年6月末の在留外国人数は428万1,026人で、過去最高を更新しました。
- 在留資格別では永住者が最多で、半年間の増加は特定技能と技術・人文知識・国際業務が大きくなっています。
- 国籍別では中国・ベトナム・韓国が上位で、インドネシア・ネパール・ミャンマーの増加が目立ちます。
- 千葉県は27万2,332人で全国6番目、増加率は4.9%です。
外国人を雇う企業の届出は外国人を雇う会社の届出義務カレンダー、特定技能の最近の変更は【2026年】特定技能の制度変更で解説しております。
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